僕は、孤独な気持ちに襲われるとキャバクラに行く。
先日、お気に入りのキャバ嬢の麗華さんにこんなことを言われた。
「私、今月いっぱいで夜の仕事辞めるんだ~」
寝耳に水だった。これから僕の孤独は誰が癒してくれるんだ。詩織さんか?ニイナさんか?それともミキっちょか?
……違う。
麗華さんじゃなきゃ駄目なんだ。キャバ嬢には珍しいショートカットで健康的な小麦色の肌。中学時代テニス部だった二宮さんによく似てる。そんな麗華さんじゃないと僕を癒すことはできない。
でもこれは麗華さんの選んだ道。彼女の決断を尊重してあげたい。そして何よりも今まで応援してもらったぶん、今度は僕が背中を押してあげたい。そんな男でありたい。僕は涙をこらえて言った。
「へぇ~そうなんだ。夜の仕事辞めて今度は何やるの?」
すると麗華さんはこう言った。
「昼キャバだよ」
……来月も忙しくなりそうだ。
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