期末テストを目前に控えた、
高校一年生のある日。
テスト前恒例・直前詰め込み徹夜祭の代償により、
どうにもできない睡魔と戦う事になってしまった私は、
授業中にも関わらずうとうとしてしまっていました。
どうにか目を覚まそうと必死になる気持ちとは裏腹に
どんどん重くなるまぶた。
頭を素通りする先生の話は、まるで子守唄。
次第にペンを持つ手にも力が入らなくなり、
夢の世界と現実を行ったり来たり。
もちろんノートに書いた文字も解読不能。
うつらうつらしながら見返したノートの中で
一つだけ気になった事。
「ク」と書いたはずが限りなく「ワ」に近い文字と化していて、
「クッキー」と書いていたはずのそれは「ワッキー」のように見えた。
「お笑い芸人の名前みたい」
そんな事をぼんやり考えながら、
結局睡魔との戦いに敗北してしまったのでした。
ーーーーキーンコーンカーンコーン
授業終わりのチャイム。
お昼の時間を前にざわつく教室。
ようやく現実世界に戻ってきた私は、
お昼の準備をしようと、ノートを片付け始める…
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I was watching TV while eating cookies.
ーー「そうそう、この文を訳していて、さっきクッキーがワッキーに見えちゃったんだよね。」
「あれ…?」
そこに書いてあった日本語訳、それは…
「日本語訳:私はクッキー食べながらワッキーを見ていた」
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私はお弁当を落とした。
みんなの感想(1件)
2017/08/25 02:23
クッキーでもお笑い芸人いるし...ww