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フィクションランド

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しりとりからの告白後…

投稿日時  : 2017/09/04 15:18

最新編集日時: 2017/09/13 17:53

今日、僕は彼女と遊園地に来ている。
日本一怖いだろうジェットコースターが多くあるこの遊園地は、相変わらず混んでいて、ひとつのアトラクションに乗るのに1時間以上並ぶのはザラだ。

並んでいる僕らの会話もそこまでネタは続かず、2人共周りの様子に意識が向くようになった。

すると、僕らの後ろに2人のカップルが並んでいることに気付いた。
途切れることがないくらい、よくしゃべっている。

耳を澄まして聞いていると、どうやら今日は4人でここの遊園地に来ているようだ。
ダブルデートっぽい雰囲気。
この2人の名前までは分からないけど、女性側には洋子さんという人がいて、男性側には大地君という人がいるらしい。
つまり、今洋子さんと大地君は別のところにいて、僕らの後ろに並んでいるこの2人は
4人の中から抜け出して並んでいるみたいだった。

男性が積極的なようで、ついつい笑っちゃうが
「俺このジェットコースター乗りながらメシ食いてぇ」とか
結構な勢いで粋がってる発言が耳につく。
僕はたまに彼女と目を合わせて笑っちゃうくらいの粋がりっぷりだ。

ぜひ男性には頑張ってもらいたい(笑)。

  

少し間を置いて、男性のほうが口を開いた。

男「なんか、暇だからさぁ、しりとりしようぜ。」

女「いいよ。」

男「じゃあ俺からね、遊園地」

女「ち…チョコレート」

男「と、ね。時計」

女「い…椅子」

男「す…好きだよ、俺、お前のこと好きだわ」

 

・・・でたーーーー!!
僕はすぐに彼女と目を合わせて「わぉ」的な顔をし合った。
すると女性側がしばらく時間を置いて返した。

 

女「わ…私が好きなのはこのジェットコースターなだけで、誰と来れても良かっただけ」

男「け…けど、俺とこうして2人でジェットコースターに乗ってくれてるわけでしょ」

女「しょうがないから言うけど、洋子に大地君と2人きりになりたいって頼まれただけ」

男「け…けど…」

女「どうしてそんなガンガン来れるの?寒いんだけど。凄い精神力だよね…」

男「ね…根っこが明るいから」

 

どこまで続くしりとりなのかよく分からないが、
彼の粋がりテンションはこの後のジェットコースターより強烈に急降下したと思う。

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