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マガダ国での100日について

著者:アルゴス

投稿日時  : 2017/11/24 22:22

最新編集日時: 2017/11/24 22:22

そうだお前はなにも理解しなかっただろう、お前は私の怒りも苦しみも悲しみもわからなければ喜びも楽しみも面白みもわからないのだ。完膚なきまでにお前は私のことを理解していなかっただろう。おまえと私が隣り合わせに座っていた理由なんてただ私が先に座っていたところにおまえがやってきただけ、それもおまえは強いて私の隣を選んだわけではなかったのだ。おまえはそこしか空いていなかったからそこに座ったのだ。私の隣に。私が、望むと望まざるとに関わらずおまえがそこを選んだのだ。だから全部責任はおまえにある。これから先の私のすべてについての責任はおまえにある。私がなにを見てなにを聞いてなにを感じなにに人生を捧げるかの決定権におまえは干渉した。私が許す前から干渉し、深く干渉した。だからおまえには責任がある。おまえはなんのためにそんなことをしたか、私には理解できなかった。おまえがしたことは私にとってとりわけ不愉快だったし、おまえにとってそれほど価値のあることとは思えなかった。どうしておまえがここまでするのか、嫌がらせ以外に思いつくことが出来なかった。おまえがおまえになにをのぞんでいたのか、私になにかを望んでいたのか、それは得られたのか、私には知る理由も価値も資格もなかった。

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